FBI、私用メール問題でクリントン氏を聴取 訴追は回避か
ワシントン(CNN) 米大統領選の民主党候補に確定しているヒラリー・クリントン前国務長官は2日、長官在任中の公務に私用のメールアドレスを使っていた問題をめぐり、連邦捜査局(FBI)による事情聴取を受けた。
クリントン氏の聴取は、この問題をめぐる捜査が最終段階に入っていることを示す。情報筋がCNNに語ったところによれば、クリントン氏の訴追は回避される見通しだ。
クリントン事務所の広報担当者は同氏が任意の聴取に応じたと発表し、「本人はこの件の決着に向けて司法省に協力する機会が得られたことを喜んでいる」と述べた。
クリントン氏も同日夜、米ニュース専門局MSNBCとのインタビューで、聴取は自身が「強く望んでいたこと」だと語った。
側近の1人によると、聴取は同日午前、首都ワシントンのFBI本部で行われた。FBIはコメントを控えている。
捜査状況に詳しい筋がCNNに語ったところによると、今回の聴取で違法行為の証拠が出ていない限り、今後2週間以内に訴追見送りとの発表があるとみられる。CNNはすでに複数の捜査当局者の話に基づくこれまでの報道で、違法行為を裏付ける証拠がないため刑事訴追は見送られるとの見通しを伝えていた。同氏に近い民主党員も2日、今月下旬に予定される党全国大会の前にFBIの発表があるだろうと述べた。