元FBI職員、中国への機密情報提供で罪認める NY連邦地裁
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)に勤務しながら中国政府に機密情報を流していたとして今年3月に逮捕された元職員が1日、ニューヨークの連邦地裁に出廷して有罪を認めた。
元職員は中国生まれで米国籍を持つクン・シャン・チュン被告(46)。過去19年間にわたりFBIに勤務していた。
起訴状によると、チュン被告は中国の関係者に機密情報を送って金銭の見返りを得るため、FBI内の覆面捜査官に情報提供を頼もうとした。米国内で司法長官への通知なく中国の代理人として活動した罪に問われ、有罪を認めている。
司法省によれば、被告は1998年、FBIの技術部門での仕事の一環で、最高機密を扱う資格を得ていた。2011年に渡航先で出会った中国当局者からFBIの仕事について尋ねられ、特別捜査官1人の身元を明かすなど機密情報を伝えた。
その後も同じ当局者から、FBI内部の仕組みなどを繰り返し尋ねられ、数回にわたってこれに応じた。13年には実名を削除したFBIの組織図、15年には監視技術の詳細に関する文書の写真を送っていた。