トランプ氏が2けたリード許す、戦没者遺族への批判影響か
ワシントン(CNN) 11月に行われる米大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏に対し支持率で10ポイントリードしていることが4日までに分かった。FOXニュースの調査で明らかになった。
調査によれば、クリントン氏の支持率は49%、トランプ氏の支持率は39%だった。
リバタリアン党の大統領候補、ゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事も選択肢に入れた場合は、クリントン氏の支持率は44%で、トランプ氏が35%、ジョンソン氏が12%と続いた。
クリントン氏は先週開催された民主党全国大会以降、支持率を伸ばしているようだ。今回の結果はこれまでの調査の中でも最も大きく差が開いたもののひとつ。CNNとORCが今週発表した世論調査でもクリントン氏の支持率はトランプ氏を9ポイント上回っていた。
有権者は、イラク戦争で息子が戦死したイスラム教徒のカーン夫妻に対するトランプ氏の発言に注目しているようだ。
カーン夫妻は民主党全国大会でトランプ氏を批判する発言を行ったが、これに対するトランプ氏の反論について、回答者の69%が「やりすぎ」とみている。やりすぎではないと考えている回答者は19%にとどまった。
共和党支持者の中でも判断は割れており、やりすぎだったと回答したのは41%、やりすぎではないとの回答は40%だった。
調査は7月31日から8月2日、登録有権者1022人を対象に行われた。誤差の範囲はプラスマイナス3パーセントポイント。