生ホタテで206人が肝炎に、ハワイなど3州で自主回収 米
(CNN) 米ハワイで少なくとも206人が生のホタテ貝を食べてA型肝炎を発症し、業者が商品の自主回収を行っている。米食品医薬品局(FDA)や疾病対策センター(CDC)もハワイ衛生局と連携して調査に乗り出した。
A型肝炎の発生は17日にハワイ衛生局が報告。これまでに確認された感染者のうち51人が入院した。感染者は全員が成人だった。
A型肝炎は主に、感染者の汚物によって汚染された食品の摂取を通じて感染し、15~50日で発症する。症状は腹痛や黄疸(おうだん)、倦怠(けんたい)感などを伴い、免疫系が弱ければ肝不全を起こして死に至ることもある。
問題のホタテ貝は2015年11月23~24日に処理されたもので、小売店では販売されず、業者を通じて飲食店などに卸されていた。自主回収はハワイとネバダ、カリフォルニアの3州で流通していたホタテが対象となる。
FDAやハワイ衛生局などは、この業者の商品からA型肝炎の陽性反応が出たことを受け、これが感染源だった可能性が大きいとして17日に業者に通告した。
ハワイなど自主回収の対象となった州でホタテを食べる場合は、出所について飲食店に確認するよう呼びかけている。