高温の車内放置で児童死亡多発、警告機器促す米法案

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子どもが車内に放置されて死亡した例が多発している

子どもが車内に放置されて死亡した例が多発している

(CNN) 米テキサス州デイトン市の警察は17日までに、車内の座席に置き去りにされていた1歳男児が熱中症で死亡したと発表した。米団体「KidsAndCars」によると、暑い中、車内に放置されて死亡した子どもの数は今年これまで全米で30人に達した。

この種の被害が相次ぐ中で米連邦議会のティム・ライアン下院議員は車内に残された子どもの存在を警告する装置開発を自動車製造メーカーに義務付ける法案を提案。同議員は問題を解決出来る技術があるなら、民間側に導入を迫るべきだとし、全米の子どもを救うことが出来ると強調した。

大手のゼネラル・モーターズは今夏、来年発売の「アカディア」モデルの速度計に「後部座席を確認して」とのメッセージ機能を盛り込む計画を発表している。将来的にはこの技術を他の4ドア車に導入することも予定している。

デイトン市の1歳児死去では、職業が弁護士の母親が仕事開始の前に息子を保育施設に預けたと思い込んでいたのが原因となった。地元警察の調書によると、母親が息子を引き取るため保育施設に再び現れた際には息子はまだ車内の後ろ向きの座席にいたという。警察が経緯などを調べている。

同団体によると、車内で高温の中に閉じ込められ死亡した子どもは毎年約37人となっている。

車内放置の子どもなどに絡む重大な記憶障害問題を過去12年研究しているという南フロリダ大学の研究者は、ストレスの高まりや睡眠不足に襲われた両親は予定していた物事を忘れることがあるなどと指摘した。

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