トランプ氏が女性の体まさぐれると自慢、発言録られていた
ニューヨーク(CNN) 米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が、既婚女性と性的関係を持とうとしたことを自慢したり、自分は女性の体に触ることができると豪語したりする発言を収録した過去の映像が7日、新たに浮上した。トランプ氏はこれを受け、今回の選挙戦で初めて謝罪した。
一連の発言は米テレビ番組「アクセス・ハリウッド」の収録中に発せられたもの。カメラに写っていない雑談の中で、トランプ氏が下品な言葉づかいで女性について言及する声が収められている。映像は2005年のもので、米紙ワシントン・ポストが入手した。
トランプ氏はこの中で、番組のホスト役の人物に対し、既婚女性と性的関係を持とうとした経験に言及。「彼女に迫ったが駄目だった」「セックスしようとしたが、既婚だった」などと述べている。
また、テレビドラマで共演予定の女優を見ながら、キスしてしまう場合に備えてミント菓子を食べなければと発言。「私は美しいものに自動的に引き寄せられ、キスを始めてしまう。磁石みたいなものだ」「スターであれば彼女たちは何でもやらせてくれる。性器をつかんだりもだ」とも述べている。トランプ氏らは、出迎えにきた女優の姿を移動用のバスの中から見ていたとみられる。
トランプ氏は当時、現在の妻メラニアさんと数カ月前に結婚したばかりだった。トランプ氏はメラニアさんの前に2人の妻がいた。
大統領選本選をわずか1カ月後に控える中、女性有権者に対する出遅れを挽回しようとするトランプ氏の取り組みにとって、今回の発言が浮上したのは大きな痛手だ。民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官は選挙戦で再三、トランプ氏が女性への敬意を欠いていると批判する戦略を展開してきた。