分離手術の結合双生児に回復の兆し ニューヨーク
(CNN) 頭部が結合した状態で生まれた双子の男児が米ニューヨークの病院で分離手術を受け、回復の兆しをみせている。
父クリスチャン・マクドナルドさんと母ニコールさんの間に生まれた双子のジェイドンちゃんとアナイアスちゃんは、現在1歳1カ月。ニューヨーク市ブロンクスのモンテフィオーレ医療センターで13日から14日にかけて、27時間に及ぶ分離手術を受けた。
手術室から出てきた14日午前7時から3日間以上、ジェイドンちゃんは右半身しか動きがみられなかった。手術を担当した神経外科のジェームズ・グッドリッチ医師からは「左半身のまひは一時的なもの」と説明があったものの、クリスチャンさん夫妻は心配でたまらなかったという。
17日の午後2時ごろ、ジェイドンちゃんは両親の目の前で、左手をゆっくりと自分の口のあたりまで持ち上げた。ニコールさんは「体中に安どの波が広がった。今まで味わったことのない感覚だった。味わうことができて本当にうれしい」と話す。クリスチャンさんも「うれしかった。神様が私たちとともにあり、この子たちを助けてくださっていることが分かった」と力を込めた。
同センターの病室でインタビューに応じたニコールさんによると、ジェイドンちゃんはその後さらに回復し、18日朝には呼吸器のチューブをつかんで引き抜こうとした。両親を目で追ったり、笑いかけたりするようにもなったという。「ジェイドンの回復ぶりを見ているとアナイアスにも希望が持てる」と、ニコールさんは言う。