トランプ氏の勝因は? 「地上戦」では共和党を活用
ワシントン(CNN) 最初から、すべての人々が、共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏を過小評価していた。トランプ氏は前代未聞の選挙戦を繰り広げ、そして、大統領選で驚くべき勝利をおさめた。
トランプ氏は平均的な米国人のワシントンに対する怒りを導いた。トランプ氏は、そうした人々の現在に対する不安と将来に対する恐れをうまく利用し、一生懸命に働きながら取り残されたと感じている彼らの苦痛に言及した。
そうしながら、トランプ氏は政治におけるすべての慣習を骨抜きにした。
トランプ氏のリアリティーショー的な行動をはじめ、粗野な物言いやうそまみれの発言、ラテン系やアフリカ系の人々や戦争の英雄、女性、イスラム教徒といった米国社会のほぼすべての分野に対して投げつける侮辱によって、批評家はトランプ氏が大統領職に就けるとはみなされないだろうと考えていた。
そうではなかった。
トランプ氏は運動をまとめ上げた。忘れられた米国人たちによる現代の反乱だった。1960年代後半にリチャード・ニクソン大統領が言及した「物言わぬ多数派」を思い起こさせた。
トランプ氏は、米国人が変革に飢えているとし、自分だけがワシントンの腐敗を一掃することで問題を解決できる唯一の存在だと主張した。