ビザ保有のイラク人男性2人、米空港で入国拒否
(CNN) 米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で28日、米国の査証(ビザ)を持っていたイラク人男性2人が入国を拒否され、拘束された。
イラクは、先ごろトランプ大統領が署名した難民の受け入れを停止し、イスラム教徒が多数を占める国からの渡航者を拒否する大統領令によって今後90日間、市民の米入国が禁止された7カ国のひとつ。ほかにシリア、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンが名指しされ、入国禁止の対象者は計1億3400万人に上っている。
拘束されたイラク人のうち1人は、米政府機関に長年勤務した経歴を持つ。大統領令が定めた「国務長官と国土安全保障長官が例外と認める場合」に該当するとして、同日昼すぎに釈放された。もう1人の男性は、すでに難民として米国に住む妻子と合流する予定だった。
2人の弁護士らは28日午前、大統領令の措置に抗議する訴訟を起こした。このほかにも多くの団体が同様の訴訟を予定している。
エジプトのカイロ国際空港では28日、対象7カ国から米国へ向かおうとしていた乗客が搭乗を拒否された。空港職員は「私たちの目の前で新しい時代が始まっている」と語った。
中東のカタール航空はウェブサイトで7カ国からの旅行者に対し、政府職員や外交官、国際機関職員でない限り米国には渡航できないと注意を呼び掛けた。