トランプ氏、新たな広報責任者探す 報道官に失望か
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスがスパイサー大統領報道官の兼務職となっている広報担当責任者に新たな人物を充てる人選作業を急いでいることが9日までにわかった。
ホワイトハウスの内情に通じている消息筋によると、トランプ大統領はスパイサー氏が政権発足後の最初の2週間で示した仕事ぶりに落胆しているという。ただ、新たな広報責任者の任命には同報道官の責務軽減を図る狙いも込められている。
歴代政権では大統領報道官と広報担当責任者には別々の人物を配するのが慣例だった。広報責任者には当初、政権移行チームの報道担当者だったジェーソン・ミラー氏が考えられていたが、同氏は家庭と過ごす時間の確保などを理由に辞退していた。
共和党で長年働いていたスパイサー氏はホワイトハウスのプリーバス首席補佐官の側近。新政権の陣容固めの経緯に詳しい消息筋によると、トランプ氏はスパイサー氏の報道官就任を推すプリーバス氏の動きに困惑していたともいう。トランプ氏は現在、この人事を認めたことを毎日のように悔い、プリーバス氏の責任をなじっているとも述べた。