フリン大統領補佐官が辞任、対ロ制裁めぐり疑惑
(CNN) マイケル・フリン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が13日夜、辞任した。フリン氏が大統領補佐官に就任前、オバマ前政権がロシアに科した制裁について駐米ロシア大使と話し合ったうえ、その事実をペンス副大統領らに隠していたとの疑惑が浮上し、同氏の進退に注目が集まっていた。
事情に詳しい情報筋は、フリン氏をめぐる状況は「流動的」との見方を示していた。
コンウェイ大統領顧問はテレビ局とのインタビューで、トランプ氏はフリン氏に「全幅の信頼」を置いていると強調していた。ただトランプ氏がこの問題についていつから、どの程度まで知っていたのかは明らかにしなかった。
フリン氏は昨年12月、オバマ前大統領がロシア外交官追放などの制裁を発表した際、補佐官就任前の立場でありながら、キスリャク駐米ロシア大使との電話でこの制裁について協議していた。トランプ政権内部には当初、事実関係を疑問視する声もあったが、CNNは10日、米当局者の話から、この時の電話で制裁が話題になっていたことを確認した。