「スウェーデンでテロ」、トランプ氏発言が波紋呼ぶ
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が18日、南部フロリダ州の集会での演説で、前夜にスウェーデンでテロ事件が起きたかのような発言をしたことが波紋を呼んでいる。
トランプ氏は支持者らを前に「我が国の安全を守る必要がある」と演説。「ドイツで何が起きたか見てみよう。昨夜スウェーデンで何が起きたか。スウェーデンですよ、信じられますか」と続けた。
スウェーデンはシリアなどからの難民を積極的に受け入れる姿勢で知られてきたが、トランプは難民の流入がテロにつながるとの立場をとる。
演説では、スウェーデンがこれまでに多数の難民を受け入れたことを指摘し、同国が「自分でも全く予想していなかったような問題」に直面していると主張。そのうえでさらにブリュッセル、ニース、パリと、最近テロが起きた都市を次々に挙げた。
スウェーデンで17日にテロが起きた事実はない。ツイッター上では、トランプ氏は前夜に米FOXニュースが放送したスウェーデンの難民問題についての番組を見たのではないかという説が飛び交った。番組では、同国の難民受け入れ策と犯罪増加の間に関連があるとの主張が取り上げられていた。
トランプ氏自身も19日のツイートで、「FOXニュースで放送されたニュース」についての発言だったと認めた。