「ユダヤ人墓地を支援」 イスラム教徒の呼び掛けに資金続々
(CNN) 米中西部ミズーリ州のユダヤ人墓地で墓石が倒された事件を受けて、イスラム教団体の活動家らが「墓地を応援しよう」と資金集めを呼び掛けたのに対し、予想をはるかに上回る協力が寄せられている。
同州セントルイス郊外のユダヤ人墓地では最近、170基以上の墓石が何者かに倒され、破壊される事件があった。米国のイスラム教団体で活動するリンダ・サーサワーさんとタレク・メシディさんは、この墓地に修繕費用を寄付しようと資金集めに乗り出した。
3月末までに2万ドル(約230万円)を集める目標を立てたが、寄せられた資金はわずか3時間で目標額を突破。22日未明の時点で6万ドルに迫り、さらに増え続けている。
これを受けてサーサワーさんらは、今年に入って爆破予告の被害が相次いでいる各地のユダヤ教施設への支援も目標に加えた。
米国内のイスラム教徒の間で、ユダヤ教徒との結束を訴える動きはほかにも始まっている。イスラム教市民団体、米イスラム関係評議会(CAIR)は、ユダヤ教施設を脅迫した犯人の逮捕につながる情報の提供者に5000ドルの報奨金を出すと表明している。