トランプ氏、渦中の司法長官を擁護 疑惑追及は「魔女狩り」
(CNN) トランプ米大統領は2日声明を発表し、セッションズ米司法長官が昨年の大統領選期間中にロシアの駐米大使と接触していた件で、同長官を擁護する見方を示した。その中で同長官への疑惑を追及しようとする動きを「魔女狩り」だと非難した。
セッションズ氏は、司法長官指名の承認を得るための上院での公聴会で、ロシアのキスリャク駐米大使と2度に渡り接触していた事実を明かさなかったことが問題視されている。
トランプ大統領は声明の中で、公聴会でのセッションズ氏の発言について議員らを欺くようなものでは全くなかったと強調。一方でより正確を期することはできたかもしれないとの認識を示した。
トランプ大統領は「ジェフ・セッションズ氏は正直な男だ。間違ったことなど何も言わなかった。もっと正確に証言することもできたが、意図的にそうしなかったわけではないことは明白だ」と述べた。
その上で「今回の疑惑は全て、勝てると見込んでいた選挙戦を落とした民主党の面目を保つ手段として浮上したものだ。彼らは大げさに騒ぎ立てている。選挙に敗れ、今は現実を把握できなくなっている。国家機密などの情報が不正に流出していることこそ本当の問題で、(セッションズ氏への疑惑は)完全な魔女狩りだ」と語った。