称賛から一転、ウィキリークスを「憂慮」 トランプ米大統領
ワシントン(CNN) 内部告発サイト「ウィキリークス」が米中央情報局(CIA)の内部文書とされる情報を公開した問題で、スパイサー米大統領報道官は9日までに、トランプ大統領が「非常に懸念している」と述べた。
スパイサー報道官は、情報の真偽については確認するつもりはないとしながらも、「大統領のこれまでの発言から想像できる通り、トランプ氏は非常にこれを懸念している」と述べた。
昨年の大統領選では、民主党のヒラリー・クリントン候補の陣営責任者を務めたジョン・ポデスタ氏の電子メールがウィキリークスによって暴露された。
トランプ氏は漏えいしたメールの内容を繰り返し、クリントン候補への攻撃材料として使い、ウィキリークスのことを称賛。「ウィキリークスを愛している」とまで述べていた。
だがスパイサー報道官は、同じ漏えいでも個人の電子メールと機密情報では「非常に大きな違い」があると指摘した。
スパイサー報道官は今回の漏えいは「国の安全保障に与える影響という点で、すべての米国人が懸念」すべきものであり「全ての人が怒るべきだ」と述べた。