女生徒が高校襲撃を計画、自宅に散弾銃や爆弾材料 米東部
(CNN) 米東部メリーランド州フレデリック郡の保安官事務所は27日、18歳の女子生徒が自分の通う高校を銃や爆弾で襲撃する計画を立てていたとして、この生徒を拘束したことを明らかにした。
計画は、生徒の保護者が学校に相談したことから発覚。警察が自宅を捜索した結果、散弾銃と実弾のほか、パイプや金属片、花火、金属テープ、信管などパイプ爆弾製造のための材料を発見した。
捜査当局は、事前に発覚していなければ、生徒が学校襲撃の計画を実行に移していた可能性もあったと見ている。チャールズ・ジェンキンズ保安官は記者団に対し「惨事を未然に防いだことは間違いない」と述べ、「これまでこんなものは見たことがなかった」と打ち明けた。
警察は生徒を23日に学校から連行し、鑑定のため病院に入院させた。計画を手助けした人物はいなかったと見ている。警察は爆発物所持などの容疑で逮捕状を取ったが、まだ執行はしていない。銃や爆弾が学校内に持ち込まれた形跡はなかった。
保安官によれば、生徒の日記には、学校の非常時の態勢について情報を集めていたことや、銃撃事件が起きた場合の対応について学校職員と話をしていたことが記されていた。計画は単独で4月5日に実行する予定だったとされる。
警察によると、生徒に計画を実行に移す意思があったのかどうかははっきりしない。ただ、日記には犯行を計画した日に死ぬつもりだったことも書かれていたという。
ジェンキンズ保安官は、「若い女性がこのようなことを思い描き、(学校で銃乱射事件が起きた)コロンバインやサンディフックのような攻撃を計画していたとは」と衝撃を受けた様子だった。