トランプ米大統領の娘イバンカさん、正式な連邦政府職員に
ワシントン(CNN) ホワイトハウスの関係者は29日、CNNに対しトランプ米大統領の長女イバンカさんが近々正式に米政府職員になる見通しだと明らかにした。
無給の職員としてホワイトハウスの西棟で執務する予定だという。
イバンカ氏は声明で「私が個人の資格で大統領に助言を行うことについて、たとえ自発的にあらゆる倫理規則に従ったとしても、一部に懸念の声があることは承知していた。そこで私は、ホワイトハウスで個人としてではなく無給の職員として働く予定だ。つまり他の連邦政府職員が従っているあらゆる規則の対象となる」と述べた。
関係者によれば、ボランティアとして大統領のアドバイザーを務めていることへの懸念が上がっていたためだという。
今後、イバンカ氏は「大統領顧問」となり、法的にも倫理規定の対象となる。
イバンカ氏の夫、ジャレド・クシュナー氏も、無給の政府職員としてホワイトハウスに勤務している。
一方で今回の決断は、大統領をはじめとする連邦政府職員が親族を採用することを禁じた「反縁故者法」に違反する可能性が指摘されている。ただし同法では、無給であれば勤務が認められる余地も残されている。
クシュナー氏が1月に大統領上級顧問に就任した際には、司法省は同法の違反にはあたらないと判断。司法省の担当者は当時、同法は行政省庁のみに適用され、ホワイトハウスは対象外だとの見解を示していた。