銃撃の誤報でパニック、16人負傷 NY地下駅
(CNN) 米ニューヨーク市警は16日までに、同市のペンシルベニア駅で14日夜、銃撃が発生したとの虚偽の情報が広まり、慌てて逃げ出した乗客らが次々と折り重なる事故が起き、少なくとも16人が負傷したと発表した。
負傷者は命に別条はないとみられる。
市警幹部によると、銃撃の事実はなく、鉄道警官が意識を失わせるスタンガンを何者かに使った音が銃声と間違えられ、911番への緊急通報を多数引き起こしたとみられる。ペンシルベニア駅に乗り入れている全米鉄道旅客公社(アムトラック)によると、スタンガンで撃たれた人物は警察の拘束下にあるという。
地下にある同駅は封鎖などの措置が取られなかった。乗客らによる一斉の脱出騒ぎで、駅内にはバッグ、靴や他の所持品などが散乱する状態となった。
今回の騒ぎは乗客が帰宅などを急ぐ時間帯に発生。同駅内はニュージャージー州との路線に運行する列車は遅れるなどして混雑していたという。