トランプ大統領・与野党いずれも不人気 米世論調査
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が就任100日の節目に近付くなか、同氏の支持率は依然として低迷し、国民は与党・共和党と野党・民主党のどちらに対しても不満を募らせていることが、最新の世論調査で明らかになった。
ABCテレビとワシントン・ポスト紙が17~20日、成人1004人を対象に実施した調査によると、トランプ氏の支持率は42%にとどまり、支持しないと答えた人が53%に上った。
またNBCテレビとウォールストリート・ジャーナル紙が同じ期間、成人900人に実施した調査では、トランプ氏を支持する人が40%、支持しない人は54%との結果が出た。
ABCとワシントン・ポストの調査では、トランプ氏が国民の実情を把握しているかという質問に、58%が「していない」と答えた。
同調査ではさらに、民主党は国民の事情に疎いと答えた人が67%を占め、共和党に対しても62%が同様の見方を示した。
一方で、トランプ氏は従来の支持基盤を依然として保持していることも明らかになった。昨年の大統領選でトランプ氏に投票した人のうち96%は、今でも同氏に票を入れると答えた。
これに対して民主党の対立候補、ヒラリー・クリントン氏を支持した人のうち、同氏に再び投票すると答えた人は85%にとどまった。投票しない人の大半は民主、共和両党以外の候補に投票するか、棄権するだろうとしている。
この結果に基づいて計算すると、仮に現時点で再び大統領選が実施された場合、トランプ氏の得票率は43%と、クリントン氏の40%を上回ることになる。実際の得票率はトランプ氏が約46%、クリントン氏が約48%で、小差ながらクリントン氏が上回っていた。