トランプ氏支持率、若者層も32%と低調 ハーバード調査
(CNN) 今月末に就任100日の節目を迎えるトランプ米大統領の支持率は「ミレニアル世代」と呼ばれる若者層で特に低く、32%にとどまっていることが、新たな調査で明らかになった。
ハーバード大学ケネディ行政大学院が25日、18~29歳の若者2500人余りを対象に実施した調査の結果を発表した。
それによると、トランプ氏の就任後100日間に対する評価は約40%が「F(不合格)」と答え、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」や医療保険制度改革(オバマケア)への対応を支持するとの回答は3分の1にとどまった。
支持政党にかかわらず、70%近い若者がトランプ氏のツイッター投稿は「不適切」だと答え、移民への強硬策やオバマケアの廃止には懐疑的な姿勢を示した。
ただし、回答者のうち与党・共和党寄りの立場を示した人は28%で、民主党寄りが48%を占めた。このグループがトランプ氏の政策に反対するのは自然な流れともいえる。
若者たちの多くは米国民の結束に改めて熱意を示し、5年前に比べて政治を身近に感じると答えた。変化を起こすのに有効な方法としては、74%が選挙での投票を挙げた。
調査責任者は「国民の分断がよく語られるなかで、ミレニアル世代は国民を束ねるリーダーを求めている」と指摘した。
主流メディアのトランプ大統領に関する報道ぶりを、最高の「A」評価とした回答はわずか10%だった。フェイスブック上に流れるニュースについては、半数近くが「偽ニュース」との認識を示した。