就任100日のトランプ氏、記者夕食会を欠席 集会で演説

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トランプ米大統領は東部ペンシルベニア州で支持者らを前に演説

トランプ米大統領は東部ペンシルベニア州で支持者らを前に演説

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は就任から100日目の節目を迎えた29日、ホワイトハウス記者クラブが首都ワシントンで開催した恒例の夕食会に出席せず、東部ペンシルベニア州で支持者らを前に演説した。

トランプ氏は選挙戦さながらの集会で、「ワシントンの泥沼から100マイル(約160キロ)以上離れたこの場所で、ずっと大勢のはるかに良い人たちと今晩を過ごす。これ以上にうれしいことはない」と述べ、選挙で掲げた公約を実行に移していると強調した。

夕食会は毎年、ジャーナリズム分野の奨学金の資金集めを目的に著名人らを招いて開かれてきた。現役の大統領が欠席するのは、1981年に暗殺未遂事件で負傷したレーガン氏が出席を見送ってから初めて。ただレーガン氏は当時、電話でメッセージを寄せていた。

この日の夕食会ではホワイトハウス記者クラブのジェフ・メイソン会長が、メディアを「国民の敵」と非難しているトランプ氏に反論して拍手を浴びた。メイソン氏は「夕食会の柱となる価値観に変わりはない」「報道の自由は民主主義の基盤。ジャーナリストの正当性を否定してその基盤を損なうことは健全な共和制にとって危険な行為だ」と主張した。

夕食会にはトランプ氏が欠席を表明する前から、複数の報道機関が不参加を決めていた。当日檀上に立ったのも、トランプ氏批判で知られるコメディアンのハサン・ミナージュ氏や、ニクソン元大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の報道で知られるボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン両記者ら、異例の顔ぶれとなった。

トランプ氏は、オバマ前大統領の出生疑惑を追及していた2011年、この夕食会に出席して前大統領らのジョークのネタにされた経緯がある。

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