デサンティス氏が警告、トランプ氏指名なら共和党は「敗北」 CNN対話集会

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CNN主催の対話集会に参加したデサンティス・フロリダ州知事(左)/Will Lanzoni/CNN

CNN主催の対話集会に参加したデサンティス・フロリダ州知事(左)/Will Lanzoni/CNN

(CNN) 米大統領選の共和党候補指名をめざすデサンティス・フロリダ州知事は16日夜、ニューハンプシャー州でCNN主催の対話集会に参加し、トランプ前大統領を候補に指名すれば共和党は2024年大統領選で「敗北する」と警告した。

デサンティス氏は前日のアイオワ州党員集会でトランプ氏に大きく離された2位に終わったものの、ヘイリー前サウスカロライナ州知事を僅差(きんさ)で上回った。

デサンティス氏は対話集会の場を活用して、保守色の濃い政策実績を持つ自分ならヘイリー氏よりもうまく共和党内の支持を固められると主張。トランプ氏に比べ個人的な問題が少ないことから、本選でより勝利しやすい位置にいるとも述べた。

トランプ氏は共和党ライバル候補との討論に応じない姿勢を示している。ヘイリー氏も16日午前、トランプ氏が出席しないなら討論会に出ないと表明。これを踏まえ、ABCニュースは18日夜に予定していた1対1の討論会を中止した。共和党予備選に向けた討論会はもう行われない可能性がある。

ただ、デサンティス氏はニューハンプシャー州の有権者を前に、討論会中止は自らの責任ではないと強調。自分は出席するつもりだったとし、「ニューハンプシャー州の討論会に来ることに同意した候補は私一人だ」「現時点で表に出て選挙戦を戦っているのは私だけだ」と述べた。こうした発言は、デサンティス氏が突破口を開くあらゆる機会をうかがっていることを示す。

デサンティス氏はまた、ヘイリー氏では共和党員を結束させて指名を勝ち取ることはできないとの見方を示した。これは明らかに、ニューハンプシャー州予備選の行方を左右する「ネバー・トランプ派」の有権者を念頭に置いた発言だ。デサンティス氏は実質的に、トランプ氏を指名したくなければ自分を支持すべきだと言っているのに等しい。

米国が「人種差別の国だったことは一度もない」とのヘイリー氏の発言に同意するかとの質問には、「米国は人種差別の国ではない」と発言。一方で、「過去に問題を克服したことはある」と指摘した。

デサンティス氏は全国区に打って出た当初、人種教育を含めた「ウォークイズム(政治的に覚醒して社会正義を実現しようとする考え方)」との闘いを選挙戦の中核に据えていた。

この夜のデサンティス氏は、これまでより気さくに対話集会の出席者と交流しようと努めた。1990年代に少年時代を過ごし野球を習った経験について語り、「歴史の中の休日のような時期だった」が、それが2001年9月11日の同時多発テロで一変したと振り返った。

堅苦しさを抑え、優しい一面を披露したデサンティス氏は、フロリダの闘士という評判を引っさげて選挙戦に名乗りを上げた時とはまるで別人だった。

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