NY大の学生や教職員逮捕 コロンビア大の親パレスチナデモ、全米の大学に飛び火
(CNN) 親パレスチナの抗議デモが行われていた米ニューヨーク大学のキャンパスで22日夜、同大の学生や教職員が逮捕された。米ニューヨーク市警がCNNに明らかにした。名門校のコロンビア大学で始まった抗議デモは、全米の大学に拡大している。
ニューヨーク市警によると、ニューヨーク大学から、キャンパスに立ち入って法を執行するよう要請があった。逮捕者の人数は明らかにしていない。
混乱が続くコロンビア大学では、ユダヤ教の「過ぎ越し祭(ペサハ)」が始まる22日、治安に対する不安が高まったことから全ての講義がオンラインに切り替えられた。コロンビア大学のネマト・シャフィク学長は現地時間の午前1時過ぎ、「憎しみを鎮め、我々全員が次のステップを考える機会を」と呼びかけた。
ニューヨーク市警がコロンビア大周辺で厳戒態勢を敷く中、キャンパスを訪れたニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は「学生たちがおびえている」「キャンパスを歩くことを怖がっている」とX(旧ツイッター)に書き込んだ。
バイデン大統領はコロンビア大学の状況について質問され、「反ユダヤの抗議デモを非難する」と述べた。
一方、抗議デモを組織したコロンビア大学の団体は声明を発表して「我々は平和的」と強調し、キャンパス前に集まった非学生のデモ隊と距離を置く姿勢を示した。
ボストン・グローブ紙によると、親パレスチナの抗議デモはボストンのエマーソン大学やマサチューセッツ工科大学にも飛び火し、コロンビア大学の学生に連帯して学生が抗議の野営を続けている。
さらに、エール大学やハーバード大学、ミシガン大学、ノースカロライナ大学、ボストン大学などでも連帯集会が行われている。