東欧で強い寒波、死者30人以上 トルコやギリシャでも大雪
ロンドン(CNN) 東欧の各国が強い寒波に見舞われ、31日は各地でこの冬一番の寒さを記録した。ウクライナでは大雪と寒さで多数が死亡。週の後半にかけては南欧でも厳しい冷え込みが予想されている。
ウクライナの首都キエフではこの日の最低気温が氷点下17度、ポーランドの首都ワルシャワでは同16度と平年を大きく下回った。ウクライナの当局によると、この寒さで27日以来の死者は30人に上っている。このうち4人は自宅で死亡、ホームレスの21人は路上で遺体が見つかった。凍傷や低体温症で手当てを受けた人はこの5日間で600人を超えた。
政府が国内各地に設置した避難所には数千人が身を寄せている。約1590カ所のテント村では暖房と飲み物や食事を提供。近いうちに150カ所を増設予定だという。キエフの学校や大学は休校となった。
一方、ポーランドでは週の半ばから後半にかけてさらに厳しい冷え込みが予想されるとして、内務省が注意を呼びかけている。
ルーマニアやブルガリア、ロシアも強い寒波と大雪に見舞われ、31日朝の最低気温はルーマニアの首都ブカレストが氷点下22度、ロシアの首都モスクワで同21度と、平年を大きく下回った。ブルガリアは北部で氷点下29度と過去最低を記録した。スロバキア北部では気温が氷点下24度に下がった30日、63歳の男性が自宅前で死亡しているのが見つかった。