警察幹部ら14人が離反、タリバーンに合流 アフガン西部
カブール(CNN) アフガニスタン西部のファラー州で、国家警察幹部が警官13人とともに離反し、反政府武装勢力タリバーンに加わったことが分かった。国際治安支援部隊(ISAF)の撤退を前にした新たな動きに、衝撃が広がっている。
州知事の報道官によると、「ミルワイス」と名乗る幹部は1996~2001年、当時政権を握っていたタリバーンのメンバーとして活動したが、1年前に国家警察に入った。州西部バラボルク地区にある2つの警察署の責任者を務め、警官20人を率いていた。警察車両2台と機関銃20丁、ロケット弾などを持って失跡したという。
離反を持ちかけられて拒否した警官7人には毒物による症状がみられたものの、全員命は取り留めた。
アフガン西部はほかの地域に比べて治安が安定しているが、ファラー州は例外とされ、政府機関や警官らを狙ったテロが後を絶たない。ただ同報道官によれば、警官の離反は初めてのケースだという。
西部ヘラート州では22日、アフガン人警官が警察の訓練施設で発砲する事件があり、教官とみられる米国人3人と犯人が死亡した。