シリア最大都市で戦闘始まる、今後の攻防占う重大局面に
シリアの商都でもあるアレッポでは過去1週間以上、政府軍と反体制派武装組織の戦闘が発生。政府軍は戦闘機も投入している。
同市の反体制派活動家はCNNの取材に対し、政府軍による大規模な軍事作戦が始まったと証言。多数の戦車がアレッポ北部にある軍学校に集結し、28日に初めて砲撃を開始したと述べた。活動家は、自らの母親や子ども2人を含めた多数の住民らが殺害されたとも話した。アレッポには中部ホムスや北西部イドリブから逃れてきた避難民がいるが、政府軍はこれら人々にも砲撃を加えたという。
アレッポの情勢が緊迫化していることについて、シリア問題に関する国連とアラブ連盟のアナン合同特使は28日に声明を発表し、シリアの最大都市での戦闘開始に向け政府軍が同市周辺に重火器類や兵士を集めていることに懸念を表明した。
一方、ロシア通信によると、同国のラブロフ外相はロシアがアサド大統領に亡命を促す計画はないと述べた。