フィリピン・マニラの水害が深刻化、土砂崩れで死者多数
マニラ(CNN) フィリピンのマニラ首都圏などを襲っている豪雨は7日も続き、浸水などの被害が深刻化している。土砂崩れで11人が死亡した。
ケソン市では土砂が住宅2棟をのみ込んだ。死者は全員同じ世帯の家族で、このうち3人が子どもだったという。さらに4人が負傷した。先月末からの豪雨による死者は、50人を超えている。
首都圏の降雨量は同日だけで504ミリに達した。気象当局は、季節風と台風の影響で8日も激しい雨が続くとの見通しを示し、厳重な警戒を呼びかけた。
水害で家を追われた人は全国で13万人近くに上り、約7万7000人が避難所生活を強いられている。
被災者らはインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」を通し、「妊婦が屋根の上で助けを待っています」「2歳児を抱えた家族を助けて」と当局に救助を求めている。
アキノ大統領は救助作業への妨げにならないよう、政府機関や民間企業を閉鎖する措置を命じた。学校もすべて休校となっている。
同国では昨年末、南部ミンダナオ島を襲った台風で1200人を超える死者が出た。