エチオピア首相が病死、約20年にわたり最高指導者の地位維持

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(CNN) エチオピアの国営テレビは21日、同国のメレス首相(57)が病死したと伝えた。同国ではここ数週間姿を見せない首相の安否に関する憶測が飛び交っていた。

国営テレビは、首相が感染症により死亡したと発表したが、詳しい病名は明らかにしていない。首相の職務はハイレマリアム副首相が代行しているという。

政府は先月、メレス首相が病気療養中であると発表していた。先週には政府報道官が「首相は回復している。国家元首としての職務も遂行している」と説明したものの、首相の所在や病名については言及しなかった。首相が姿を見せないことについて、同国内では陰謀説まで飛び出していた。

先月、首都アディスアベバで開かれたアフリカ連合(AU)首脳会議では、メレス首相はスーダンと南スーダンの対話で重要な役割を果たすとみられていたが、欠席していた。

メレス氏は元ゲリラ組織のリーダーで、1991年にメンギスツ独裁政権を打倒。その後、政情不安定な周辺国に囲まれながら、同国の経済成長と治安維持につとめてきた。

一方、人権保護団体からは、報道の自由の制限や野党の弾圧などを非難する声も上がっていた。同国では昨年、スウェーデン人のジャーナリストに対して、テロを支援したとして禁錮11年の有罪判決が言い渡されていた。

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