「コーラン焼却」で拘束のキリスト教徒の少女を保釈 パキスタン
少女の家族はイスラム教徒の報復を恐れて避難した。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、近隣のキリスト教徒数百人も別の場所へ避難しているという。
リムシャさんは8月、調理の燃料にするためにコーランを焼いたとして、母親とともに拘束された。一方イスラム教指導者は、リムシャさんを冒とくの罪に陥れる目的でコーランのページを破り証拠を捏造(ねつぞう)したとして、今月初めに冒とく容疑で拘束されていた。
アムネスティ・インターナショナルはリムシャさんの保釈を歓迎したうえで、一家や近隣のキリスト教徒は依然として危険にさらされていると指摘。同様の事態の再発を防ぐため、同国当局は反冒とく法の改革を急ぐべきだと訴えた。