シリア内戦がイラクに飛び火、ロケット弾着弾し1人死亡

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破壊されたアレッポの町=8月

破壊されたアレッポの町=8月

(CNN) イラク内務省当局者は8日、隣国シリアで発射されたロケット弾4発が国境沿いにあるイラクのアルカイム町の住宅地に着弾、4歳の女児が死亡したと発表した。

同町にはシリアからの避難者の収容施設がある。シリア内戦の激化で同国東部のアルブカマル地区からイラク領内に逃げてきた住民らはこれまで約4000人に達したという。

ロケット弾着弾を受け、イラク内務省は同国はシリア内戦で中立の立場を守っているが、今回のような攻撃が新たに発生した場合、対応する用意があるとの声明を発表した。

旧フセイン政権が崩壊したイラク軍事作戦で米軍は、イスラム教スンニ派や外国の戦闘員がシリアからイラクに潜入して攻撃を仕掛けることをシリアが黙認していると非難していた。

シリア内戦の戦闘が隣国に飛び火した例は今年7月初旬にレバノンでもあり、複数の砲弾が国境沿いの町に着弾し、1人が死亡、3人が負傷していた。レバノンの国営通信は被害者はシリアからの避難者と伝えていた。

一方、シリア国内での戦闘は8日も続き、反体制派「地域調整委員会」は全土で少なくとも178人が死亡したと報告した。北部アレッポでの死者は89人に達し、首都ダマスカス郊外にあるドゥマで15人が、南部ダルア県ヒラクで9人が処刑で殺害されたとしている。

同委員会によると、政府軍は8日、アレッポとダマスカス両県で空爆も実施した。

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