NATO、アフガンでの誤爆認める 民間人女性多数が死傷
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)は16日、国際治安支援部隊(ISAF)の誤爆により、アフガニスタンの民間人多数が死傷したことを確認したと発表した。その数時間前までは、民間人が死傷したとの確証はないと述べていた。
NATOは声明の中で、民間人の死傷について「全面的な責任」を認めると述べ、ISAFから犠牲者遺族への遺憾の意を伝えた。
これに先立ちアフガン当局は、国際部隊が同日早朝に首都カブール東部のラグマン州で行った空爆により、女性8人が死亡、7人が負傷したと発表。これに対してNATOは当初、懐疑的な見方を示していた。
アフガン当局によれば、女性たちは普段通りに暗いうちから焚き木を拾いに出かけ、早朝に戻って来たところで空爆に遭ったという。地元当局者はこの空爆について、アフガン当局と調整することなく行われたと述べている。
ISAFは当初、同州で45人ほどの「武装集団」を発見して「精密兵器と直接射撃」による攻撃を行い、「武装集団のメンバー多数を殺害し、同集団を掃討した」と発表していた。
同国の反政府武装勢力タリバーンの広報は、この攻撃で民間人20人以上が殺害されたとしている。
アフガニスタンではISAFの誤爆による民間人の犠牲が絶えず、国民は反感を強めている。ISAFは何年も前からこの問題への対応に当たってきた。