SARSに似た新型ウイルス、サウジの男性など2人が感染
(CNN) 2002年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のウイルスに似た新型ウイルスが見つかり、世界保健機関(WHO)は24日までに各国の専門家に注意を呼びかけている。
新型ウイルスは、SARSや一般的な風邪の原因となるコロナウイルスの一種で、これまでに2人の感染が確認された。1人はカタールの49歳の男性で、9月11日に英国に搬送されて治療を受けており、現在重体となっている。もう1人はサウジアラビアの60歳の男性で、6月に治療を受け、その後死亡した。
カタールの男性はサウジアラビアへの渡航歴があることが判明したが、WHOによれば、2人の間に関係はないとみられる。しかし重い呼吸器系の症状や腎不全などの症状は共通しており、検査の結果、同じウイルスに感染していたことが判明した。
このウイルスは、サウジアラビアの患者を診察した同国の医師が最初に発見して報告。インフルエンザやSARSのウイルスと比較した結果、新型と確認された。