レバノンの国内対立激化、情報機関トップの死で反シリア勢力がデモ

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デモ参加者の一部が暴徒化

デモ参加者の一部が暴徒化

レバノン・ベイルート(CNN) レバノンの首都ベイルートで21日、自動車爆弾の爆発で19日に死亡した反シリアの情報機関トップ、ウィサム・ハッサン氏の葬儀が営まれた。首都中心部では、同氏の死に抗議する反政府デモが暴徒化して治安部隊と衝突し、多数の負傷者が出ている。

暴徒化したデモ隊は、親シリア路線のミカティ首相の辞任を要求して首相府に押しかけようとし、これを押しとどめようとする警官隊が催涙弾を使用、銃声が鳴り響いた。同国の国営通信によると、この衝突で多数の負傷者が出た。

小規模のデモはこの日遅くまで続いたが、政府当局者が平静を呼びかける中、こちらは平穏に推移した。しかし衝突の背景にある政治と宗派の根深い対立は収まっていない。

デモ参加者の多くはイスラム教スンニ派の反シリア勢力で、親シリアのレバノン政府とは長年の対立関係にある。反シリア勢力は、ハッサン氏の暗殺にはシリアのアサド大統領が絡んでいると主張、ミカティ首相が爆弾テロを阻止できなかったことに対して批判を強めている。

19日の爆発ではハッサン氏のボディーガード1人と、その場に居合わせた1人も死亡した。

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