イラン核施設の攻撃、大規模戦争意味せず イスラエル研究所
エルサレム(CNN) イスラエルの安全保障問題に関するシンクタンクは10日までに、イスラエル軍がイランの核関連施設を攻撃した場合に予想される中東や国際社会での反応を分析する報告書をまとめ、大規模な戦争招来を望まないけん制の程度などにとどまるとの結論を示した。
報告書はテルアビブ大学に本部があり、イスラエル政府と密接な関係があるとされるInstitute for National Security Studies(INSS)が作成した。
イランの核問題で重要な節目となる時期が今秋になると想定し、「戦争演習」を数週間前に実施した末の結論と説明。米国の大統領選やイスラエルの総選挙が終わった後、イラン攻撃の問題は間違いなく正面に出てくることを踏まえた報告書ともしている。
演習には前外交官や軍高官らを動員してイスラエルや米国、ロシア、イランの国家指導者などの役割を担わせ、攻撃開始後の48時間内の反応を見極めたという。
これによると、イスラエルは攻撃参加の自軍機が離陸後に米国へ計画を通知。米国の対応としてはイスラエル側に立ち、意見の相違もさらけだなさいだろうと分析している。