フランスがシリア反体制派組織を承認 米国も支持表明
(CNN) フランスのオランド大統領は13日、シリア反体制派が結成した統一組織「シリア国民連合」を、同国国民を代表する唯一の組織として正式に承認すると述べた。米国もこの日、国民連合への支持を表明した。
オランド大統領は、国民連合が今後民主化されるシリアの暫定政権を担うとの見通しを提示。今回の承認により、国民連合によるアサド政権打倒の道が開けると語った。
一方、米国務省の報道官が記者団に語ったところによると、米国は国民連合の正式な承認には至っていないが、その結成をシリア民主化への出発点と位置付けている。同報道官は「国民連合と協力して、シリア国民に必要な人道支援を提供していく」と述べた。
これに対し、シリアのゾウビ情報相は「世界中のどんな国もシリアを倒すことはできない」「シリアを守ることは政治的選択肢ではなく、国家としての運命だ」と反発。国外の反体制派は「空っぽの泡にすぎない」などと主張した。
シリア反体制派は11日、カタールの首都ドーハで会合を開き、国民連合の結成で合意。12日には湾岸協力会議(GCC)とアラブ連盟が正式承認を表明していた。