イスラエル、ガザ地上侵攻の備えも 戦闘激化
ガザ(CNN) ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘が激化する中、イスラエル内閣は16日、7万5000人の予備役の動員を承認した。ネタニヤフ首相の報道官が明らかにした。またイスラエル国防軍(IDF)も同日、ガザへの地上軍による侵攻にも備え、部隊を動員すると発表した。
同日、イスラエルの最も人口の多い2つの都市に複数のロケット弾が着弾。この攻撃による被害は報告されていないが、イスラエルのオレン駐米大使は、イスラエル人は今回の人口密集地への攻撃を「戦闘の激化」と見ていると語った。
イスラエルのエルサレムでは、空き地に2発のロケット弾が着弾した。ハマスはエルサレムに向け複数のロケット弾を発射したことを認めている。また商業都市テルアビブでも空爆警報のサイレンが鳴り、住民は安全な場所に避難したが、目撃者によるとロケット弾は海に着弾したという。
パレスチナ自治政府のウェブサイトによると、ガザでは14日以来、少なくとも30人が死亡したという。一方、イスラエルも死者は3人と発表している。
IDFによると、週半ば以来、ガザからイスラエルに向けて97発のロケット弾が発射されたという。また、イスラエルのロケット弾迎撃システムが99発のロケット弾を迎撃したとしている。