コンゴ反政府勢力が侵攻、主要都市に迫る 安保理が非難声明
ナイロビ(CNN) アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)東部で、政府軍と対立する反政府武装勢力「M23」が主要都市の北キブ州ゴマに侵攻する構えを示している。国連安全保障理事会は17日の緊急会合でM23を非難し、侵攻中止を求めた。
現地からの情報によると、M23は18日夜までにゴマから4キロ以内の範囲に迫った。M23の部隊は数日前から、近郊で政府軍、国連部隊と激しい戦闘を繰り広げている。
国連部隊によると、M23は17日朝、ゴマ北方の複数の町に砲撃を加えた。ゴマ市内のジャーナリストが匿名で語ったところによれば、一部の政府当局者や外交官らは近隣の都市や隣国ルワンダに避難した。国連軍は侵攻に備え、武装ヘリコプターや地上部隊を展開している。
コンゴでは、1994年のルワンダ大虐殺で大量のフツ族難民が流入。98年に起きた内戦では周辺諸国を巻き込み、500万人以上の死者を出した。03年に停戦合意が成立したものの、東部では反政府勢力が政府軍との衝突を繰り返してきた。
M23は、政府軍から離反した兵士らが今年4月に結成した。ルワンダから武器や兵力の支援を受けているとされるが、ルワンダ側はこれを否定している。