エジプト野党勢力が大規模デモを予告、国民投票実施に反発
カイロ(CNN) エジプトのムルシ大統領が新憲法案の是非を問う国民投票を予定通り15日に実施すると表明したことに対し、野党勢力でつくる「救国戦線」は9日、国内全土で11日に大規模な抗議デモを展開すると予告した。
大統領府周辺は治安部隊が厳重な警備を固める中、9日も散発的なデモが起きている。
大統領支持派と反対派の衝突が激化する中、ムルシ大統領は8日、自身の権限を大幅に強化する大統領令は撤回する一方、国民投票は延期しないと表明。これに対して野党勢力が反発していた。
野党指導者のムーサ前アラブ連盟事務局長は、「もっといい民主主義があるはずだ」「平穏性と中立性を欠く憲法の条項を変えられるだけの時間はある」と話している。
当局によると、過去数日の衝突による死者は少なくとも6人に上った。一方、ムルシ氏の支持母体であるムスリム同胞団は、メンバー8人が殺害されたとしている。