ウクライナで1週間以上の寒波 83人死亡、数百人が凍傷

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(CNN) ウクライナで過去1週間以上、寒波が続きこれまで83人が死亡、数百人が低体温症や凍傷の治療を受ける被害が出た。国営メディアが23日までに報じた。

通信社Ukrinformによると、同国保健相の顧問は非常事態省での会合で21日、低体温症を訴えて入院した患者は約536人に達し、うち83人が死亡したと報告した。

非常事態省の公式サイトによると、全土の約2800カ所に暖房機器などを備えた施設を設け、体が弱い住民らの救援に当たっている。15日から21日までで住民1万3500人以上を助けたという。

寒波は北極圏から流れ込んだ冷たい大気が原因で、CNNの気象担当者によるとウクライナの首都キエフでは17日以降、気温がマイナス8度以上を記録していない。18日にはマイナス17度を観測した。

キエフでの12月の平均気温は例年、0度からマイナス5度の間だという。気象予報当局によると、寒波は今後の数日間も続く見通しだが、キエフでは25~26日に例年の平均気温近くに戻る可能性がある。

ウクライナは今年1~2月にも約1カ月にわたって厳しい寒波に襲われ、住民ら110人以上が死亡していた。政府は当時、犠牲者の90%以上の死因がアルコール関連と指摘。一部の犠牲者は飲酒は体を温めるとの間違った思い込みにとらわれていたとも説明していた。

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