イラク各地で爆発相次ぐ、16人死亡 宗派間の緊張高まる
バグダッド(CNN) 31日にイラク各地で爆発が相次ぎ、少なくとも16人が死亡、数十人が負傷した。
爆発の大半はイスラム教シーア派の信者を狙ったもので、数日後に宗教儀式が行われる聖地に向かっていた多数のシーア派巡礼者が負傷した。
イラク内務省によると、首都バグダッドのカラダ地区では、自動車爆弾が爆発し、シーア派の巡礼者4人が死亡、6人が負傷したという。またバラドルーズでも3台の自動車爆弾が同時に爆発し、シーア派の巡礼者4人が負傷したという。
バグダッドから約80キロ離れた町では、複数の民家が爆破され、7人が死亡、4人が負傷した。誰の犯行か、またなぜ民家が狙われたのかは明らかになっていない。
イラクでは、スンニ派の信者らがシーア派主導のイラク政府に二流市民の扱いを受けているとして、全国で数万人規模の抗議活動を行うなど、宗派間の緊張が高まっている。