パトリオット配備に向け米兵がトルコに到着 対シリア

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地対空誘導弾パトリオット

地対空誘導弾パトリオット

(CNN) シリアとトルコの国境付近に地対空誘導弾パトリオットを配備する目的で米軍が派遣した米兵27人が4日、トルコのガジアンテプに到着した。トルコ国営アナドル通信が明らかにした。兵士らはミサイル配備を監視する。

今回の派兵は、シリアがトルコとの国境付近の複数都市に弾道ミサイル「スカッド」による攻撃を行ったのを受けたもの。シリア政府軍のスカッドミサイル投入に対し、米国、ドイツ、オランダの3カ国は、シリアから発射された弾道ミサイルを迎撃するため、国境地域へのパトリオットミサイルの配備を進めてきた。

ミサイルと兵士は北大西洋条約機構(NATO)の管理下に置かれるが、ミサイルの運用は米軍が担当する。

米当局は、兵士らの現地到着を発表していないが、先月、トルコへの派兵を表明していた。

一方、シリア国内では、北部にある政府軍のタフタナズ空軍基地の支配権をめぐり、反体制派武装組織「自由シリア軍(FSA)」と政府軍の戦闘が3日間続いた。

自由シリア軍が政府軍に勝利すれば、政府軍のヘリコプター基地となっている同基地を閉鎖に追い込み、政府軍の空爆能力を弱めることができる。

またシリアのテレビによると、首都ダマスカスで4日、病院近くのガソリンスタンドが爆発し、10人が死亡した。シリア人権監視機構によると、爆発は自動車爆弾によるものだという。

炎は近くの車や建物にも広がり、多数の負傷者が出た。反政府組織は、負傷者の大半が重体であることから、死者は今後さらに増加すると見ている。

また反体制派の地域調整委員会(LCC)は、4日にシリア全土で少なくとも129人が殺害されたとしている。

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