比マニラ近郊の銃乱射の犯人、1軒ずつ襲う凶行 死者9人に
(CNN) フィリピン首都マニラ近郊の町の複数の民家などで今月4日起きた、男による銃の乱射事件で地元警察当局者は6日までに、死者は少なくとも9人に増えたと発表した。投降を説得する警官との銃撃戦で射殺された容疑者は1軒ずつ襲い、銃弾を浴びせる凶悪な手口を見せていた。
死者数に容疑者が含まれているのかは不明。国営フィリピン通信によると、乱射で11人が負傷した。子どもも含まれる。犯行現場はカウィト町で、マニラ中心部から南へ約20キロ離れている。
犯行の動機は明らかになっていない。警察は共犯もいるとみて行方を追っている。
銃犯罪が多発するフィリピンでは今回の事件前、小火器類の規制強化に関する論議が高まっていた。昨年の大みそかに父親と共に花火を見物していた7歳少女が祝砲を頭部に受けて死亡する事件が論議のきっかけとなっていた。地元のCNN系列局のABS-CBNによると、同日には4歳男児が流れ弾で死亡する事件も起きていた。
フィリピンの銃器爆発物取締当局によると、国内で登録済みの小火器類は昨年末時点で120万丁。ABS-CBNによると、当局は未登録の短銃などは全国で60万丁に達すると推定している。
同国の総人口は1億400万人。