マリ中部の都市を武装勢力が制圧 各国が対応を協議
(CNN) フランスが軍事介入している西アフリカのマリで14日、イスラム武装勢力が中部の都市ディアバリを制圧した。ルドリアン仏国防相の話としてCNN系列局BFMテレビが伝えた。
一方、国連安全保障理事会は同日開いた会合でマリ情勢について協議し、各国が派兵や後方支援を表明。パネッタ米国防長官も、フランスの軍事介入を支援すると表明した。
フランスはマリ政府の要請を受けて軍事介入に踏み切り、武装勢力の拠点に対する空爆などを行っている。フランスの国連大使は、首都バマコを武装勢力に制圧される事態を阻止するために介入が必要だったと強調、「国家としてのマリの存続、ひいては西アフリカの安定がかかっていると判断した」「軍事介入のほかに選択肢はなかった」と語った。
パネッタ米国防長官はポルトガルに向かう機内で記者団に対し、「フランスの取った対応を評価する。同国と連携し、協力して、あらゆる支援を提供する」と話した。支援内容には後方支援や情報提供が含まれるとみられ、国防当局者は同日、既に衛星からの情報や傍受した信号などの情報をフランスに提供していることを明らかにした。国防総省はさらに、空中給油機や無人偵察機の派遣も検討しているという。
一方、米国務省のヌーランド報道官は、フランスからの要請については検討中だが、まだ何も決定していないと語った。