フランス軍のマリ空爆、続行 住民は避難急ぐ
マリ・バマコ(CNN) アフリカ西部マリのイスラム武装勢力の拠点を狙ったフランス軍の空爆は17日も続いた。
空爆の対象となったのは、首都バマコの北400キロの町ディアバリ。現地の民間人の男性は「住民は逃げだそうと必死になっている」と語った。同町への空爆は14日から続いている。
イスラム武装勢力は政府軍が放棄したディアバリ郊外の軍事施設を占拠。武装勢力は住民が町の外に出るのを妨害したりしているという。
ディアバリの建設作業員の男性は「住民は身を守るすべもないまま残されている。誰も傷つけるつもりはないと武装勢力は言うが、ディアバリを新たなイスラム主義勢力の拠点にし、イスラム法(シャリア)を強いるのではと住民は不安視している」と語る。
アフリカでも民主主義の発展した国として知られたマリだったが、昨年起きたクーデターでトゥーレ大統領が失脚。その混乱に乗じてイスラム武装勢力が北部を制圧した。武装勢力は首都バマコのある南部に向けて侵攻しようとしたため、フランスを初めとする国際社会が対応に乗り出した。マリのイスラム武装勢力は、国際テロ組織アルカイダとの関連が指摘されている。
イスラム武装勢力が制圧した地域ではシャリアが厳格に適用され、音楽や喫煙、飲酒やテレビでのスポーツ観戦が禁じられているという。