訪中の鳩山元首相の尖閣「係争地」発言に批判、国賊の指弾も
ただ、中国中央テレビのコメンテーターはブログを通じ、元首相の行動を称賛し、中国人に対し希少とも言えるその異例の親切心を記憶に刻むべきと促した。「中国人はこれまで虐殺の事実を認めない日本を再三叱責してきた」と述べた。
国営の新華社通信は論評で、いかなる日本人をも説教してきた国民の愛国心は中国を苦境に導いてきた側面があると指摘。一方で、国営紙の環球時報は論説で、現職の政治家ではない鳩山氏が親善友好のわずかの言動を示したからといって対日政策を変更すべきではないと説いた。
中国では第2次世界大戦中に旧日本軍が犯した虐殺への悲憤はまだうずき続けており、昨年9月に中国内で多発した反日暴動を煽る下地ともなっていた。