シリアのアサド政権、「今年上半期は存続」 ヨルダン国王
(CNN) 中東ヨルダンのアブドラ国王は25日、隣国シリアの内戦に触れ、アサド政権の余命は数週間などとする指摘について「現場の現実を知らない見方」と反論した。スイスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の行事で表明した。
国王は「アサド政権は統治の能力を依然保持しており、少なくとも今年上半期での権力維持は可能と見ている」と指摘。その上で、戦闘が激化して長引き、シリアが小国分立の状態になることへの懸念を表明。壊滅的な事態を意味し、地域に及ぼす影響は数十年にわたって続くと述べた。
さらにシリアに入り込んだ外国のイスラム過激派による脅威にも触れ、アルカイダ系は過去1年で地盤を築き、一部から支持を受けていると主張。シリアで望むべき最良の政権が発足したとしても、「国境で過激派の侵入を防ぎ、一掃するのには少なくとも2、3年は要する」との見方を示した。