行方不明の18歳少年、2カ月ぶり発見 ヒルまみれで 豪州
香港(CNN) オーストラリアで2カ月前から行方不明になっていた18歳の少年が、自宅からそれほど遠くない低木地でひどく衰弱した状態で見つかった。警察が明らかにした。
マシュー・アレンさん(18)は、シドニーから30キロほど離れたウェストリー近郊の自宅で11月27日に家族が姿を見たのを最後に行方が分からなくなり、警察などの懸命の捜索でも発見できなかった。
携帯電話は持たずに出かけ、自分の銀行口座も利用していなかったことから、最悪の事態も想定されていた。
ところが1月26日になって、ウェストリーからそれほど遠くない低木地で男性を見かけたとの目撃情報が寄せられる。捜索したところ、極度の疲労に見舞われ、脱水状態のアレンさんが見つかった。
地元メディアによれば、発見時のアレンさんはやせ細って全身にヒルが吸い付き、蚊に刺された跡だらけで、両足は壊疽(えそ)を起こしていたという。ヘリコプターで近くの病院に搬送され、家族と再会した。
アレンさんは行方が分からなくなってからの2カ月間、ずっと低木地をさまよっていたとみられ、ほとんど干上がりかけた川底の水を飲んでしのいでいたと話したという。この間のシドニーは、気温が45度を超す熱波に見舞われていた。
警察は、詳しい事情についてアレンさんから話を聞く方針。