仏軍、「数百人」の武装勢力を殺害 マリ紛争への介入1カ月
(CNN) フランスが軍事介入したアフリカ西部のマリ紛争で、ルドリアン仏国防相は7日までに、約1カ月に及ぶ軍事作戦で「数百人」のイスラム武装勢力の戦闘員らを殺害したと述べた。CNN系列局BFMに明らかにした。
数字の詳細には触れなかった。仏政府は今年3月にマリから部隊を撤収させ、戦闘権限などをマリ周辺国などによる多国籍軍に委ねる方針を表明している。ファビウス仏外相はただ、仏紙メトロとの会見でマリ北部に残る過激派勢力の一部拠点の掃討作戦は続行するとも述べた。
過激派勢力は北部を根城に中部、南部への進軍の構えを見せたため仏が1月11日に軍事介入していた。仏軍などは現在、過激派の最後の拠点都市である北部キダルの完全掌握を試みている。ただ、過去2日間、マリ全土で砂嵐が起き作戦遂行が遅れているという。
仏政府によると、マリに展開する同国の兵力は現在4000人。アフリカ諸国の多国籍軍は約3800人で、今後も増える見通し。