「核実験」の公算大、米専門家 北朝鮮で揺れ
(CNN) 北朝鮮北部で12日、地震のような揺れを観測した問題で、 モントレー国際大学院(MIIS)で核不拡散について研究しているジェームズ・マーティン氏は同日、「これは核実験だ」と言明した。
ルイス氏は、「この揺れの規模と場所を考えれば、それ以外の可能性は極めて少ない」との見方を示した。
米地質調査所(USGS)は12日、北朝鮮北部で地震のような揺れを観測したと発表した。
震源は過去2回の核実験が実施された付近という。揺れの規模はマグニチュード(M)4.9で、震源の深さは約1キロ。
国営朝鮮中央通信は同日、北朝鮮が朝鮮労働党の会議で「強力な全面行動」に出る方針を確認したと伝えていた。
朝鮮中央通信によると、同会議は「人工衛星と長距離ロケットの打ち上げを継続する必要性を強調」するとともに、「命令が出れば即座に米国と韓国のかいらい軍を壊滅させ、朝鮮の歴史的統一を成し遂げるため、強力な全面行動を実行し、準備に総力を挙げる」と宣言していた。
国連安全保障理事会は先月、北朝鮮が12月に衛星を搭載した長距離ロケットを打ち上げたことを受け、制裁強化の決議を採択した。
これに反発した北朝鮮は、核実験の実施と再度の長距離ロケット打ち上げを予告し、米国に対する敵対姿勢を強めていた。
米当局者は、北朝鮮はいつでも核実験を実施できる状況にあるとの見方を示していた。