山中教授らに「ブレークスルー賞」、賞金額はノーベル賞の倍
(CNN) 米フェイスブックなどIT大手の経営者が創設した「ブレークスルー賞」の第1回授賞式が20日に行われ、京都大学の山中伸弥教授など生命科学分野の研究者11人に、それぞれ300万ドル(約2億8000万円)の賞金が授与された。この金額は、ノーベル賞の賞金の倍以上の額となる。
ブレークスルー賞は、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)、グーグル創業者のサーゲイ・ブリン氏、アップル会長のアーサー・レビンソン氏といったIT大手の経営者が創設した財団が運営、難病治療や長寿化の分野で功績のあった研究者を毎年選んで表彰する。
来年以降、賞金はブリン氏と妻のアン・ウォイッキ氏、ザッカーバーグ氏と妻のプリシラ・チェン氏、ロシアの起業家でベンチャーキャピタリストのユリ・ミルナー氏がスポンサーとなり、毎年5人に各300万ドルを贈呈する。
財団の理事長には、バイオ大手ジェネンテックのCEOだった経歴を持つレビンソン氏が就任する。受賞者は、翌年以降の受賞者を選ぶ選考委員会に加わる。
ノーベル賞が世界で広く称賛される実績を上げた科学者に授与されているのに対し、ブレークスルー賞は、知名度は低くても同様の実績を上げている研究者の表彰を目指す。